石の湯ロッジ トレッキングガイドシリーズ

岩菅山
 いわすげやま・2295M


 岩菅山は信州・上信越高原国立公園にあり、日本200名山にも選ばれている志賀高原の名峰です。ブナからハイマツへと移り変わる豊かな森と美しい高山植物、さえぎるものの無い山頂からの展望など、上信越の山の魅力に満ちた岩菅山をご案内しましょう。

コースマップ

コースタイム 

 アライタ沢コース(登山口〜ノッキリ)
  アライタ沢登山口(0:15→←0:05)上条セギ・小三郎小屋跡(←0:30→)アライタ沢(1:30→←1:10)ノッキリ
 寺子屋山コース(登山口〜ノッキリ)
  東館山ゴンドラ終点(1:10→←0:50)寺子屋山(←0:15→)金山沢の頭(←1:20→)ノッキリ
 ノッキリ〜裏岩菅山
  ノッキリ(0:30→←0:20)岩菅山頂(1:00→←0:50)裏岩菅山
 小三郎小屋跡〜高天ヶ原
  小三郎小屋跡(←1:00→)一の瀬案内所(←0:15→)高天ヶ原

コースガイド

アライタ沢コース
 アライタ沢コースは岩菅山への最短ルートとしてもっとも多く利用されています。後述の寺子屋山コースよりは傾斜がありますが、登山道の整備が良いので子供でも安心して歩くことが出来ます。
 写真は登山道の入口。ここから上条セギ(この地方では用水路のことをセギと呼びます)までは階段状の道を登りますが、周囲のブナ林が心地良いところです。 
 登りついた所が上条セギ・小三郎小屋跡。清らかな流れの上条セギの横に付けられた水平の道がアライタ沢まで続いています。路傍にはニリンソウやミヤマカラマツなど季節の花々が咲き、鳥のさえずりもにぎやかです。目指す岩菅山がはるかに高くそびえているのも見ることができるでしょう。
 ほどなく右手の岩の割れ目からコンコンと水が湧いているのを見つけることが出来ます。岩の底から湧き出していることから「底清水」と名づけられた甘露、今日の登山で喉を潤す絶好の水源です。
 水平の道を歩くこと約30分、豊かな水量のアライタ沢に到着です。先ほどの上条セギはここから水を引いているのです。帰路にもこのコースを使うなら思いきり顔を洗いたくなるウレシイ水場です。
 さて、アライタ沢に別れを告げたらいよいよ登りにかかります。針葉樹林の中、階段状の登山道が延々と続くので、ゴゼンタチバナやマイヅルソウなど道すがらの高山植物を愛でながらゆっくり登るのが良いですね。
 ひとしきり登ると尾根の上に出て展望が開けます。岩菅山がずいぶん高く見えますが、ここが登りのほぼ中間点。登るにつれて岩菅山頂がどんどん近づいてきます。写真右手に見えている鞍部が目指す「ノッキリ」です。
 寺子屋山コースとの合流点「ノッキリ」に着きました。ここから先は岩菅山頂を目指しての急な登りです。木陰で一服、パワーを充電しましょう。
 ここから山頂方面は下記「ノッキリ〜裏岩菅山」をご覧ください。
寺子屋山コース
 寺子屋山コースのスタートは東館山高山植物園。ここまでは東館山ゴンドラ、もしくは高天ヶ原ペアリフトを利用します。高天ヶ原リフトを利用する場合は植物園内の遊歩道を約10分登ってから岩菅山コースへと入ります。園内からは目指す岩菅山が遥かかなたに見えています。
 東館山高山植物園から岩菅山コースに入ると武衛門池(ぶえもんいけ)の小湿地を経て寺子屋ゲレンデを登るようになります。振り返ると焼額山をはじめ北信の山々、さらには北アルプスなどの好展望が。
 寺子屋ゲレンデを登りつめたら指導標に従って登山道に入ります。コメツガやシラビソの暗い針葉樹林帯を進むと、寺子屋山そして写真の金山沢の頭に辿りつきます。ここは南の赤石山への分岐点。赤石山も展望に優れた良い山ですので機会があればせひ訪れてみてください。
 金山沢の頭を過ぎるといよいよ展望の稜線歩きが始まります。正面に均整の取れた岩菅山、左手に雑魚川の広い谷、右手に魚野川の深い谷を望むことが出来ます。「ノッキリ」を目指して緩いアップダウンを繰り返しながら、次第に岩菅山が近づいてきます。
ノッキリ〜裏岩菅山
 さて、ノッキリを過ぎるといよいよ山頂を目指しての登りです。ザレた山道は登りづらいところもありますが、一歩一歩ゆっくり高度を稼いでゆきましょう。道沿いには高山植物の群落もあります。風に揺れるハクサンイチゲや鈴なりになったウラジロヨウラクの紅紫の壷、他にもムシトリスミレなどちょっと珍しい花を見つけられるかもしれません。
 さあ、岩菅山頂に到着です。石碑や祠の祀ってある山頂は十分広く、あちらこちらでお弁当を広げる姿を目にします。谷から吹き上げる涼風がひとしきりかいた汗を乾かしてくれるでしょう。
 片隅には石造りの立派な避難小屋もありますが、トイレはイマイチでしょうか・・・。
 そして365度(?)の大展望、山頂より来し方を眺めます。赤石山や横手山へと続く志賀高原の主脈、浅間山や四阿山などの峰々、その右手には北アルプスから頸城の山並など、山好きには堪えられない展望が広がります。
 時間・体力に余力があればぜひ裏岩菅山を訪れてみましょう。なにしろ志賀高原の最高峰(2341m)ですからね。歩く人もぐっと少なくなり道も不明瞭なところもありますが迷うようなことはありません。上信越の山らしい稜線漫歩が満喫できますよ。 
 周囲にそれ以上高いところの見当たらない裏岩菅山からの展望は最高です。北につながる烏帽子岳の雪に削られた稜線は未知の山へのロマンをかきたてます。そして秋山郷の谷をはさんで苗場山のテーブル状の頂がもう間近に。
 裏岩菅山での展望を十分楽しんだらそろそろ引き返すとしましょう。志賀高原の屋根と呼ぶにふさわしい岩菅山稜は、きっと下山後の充実感を約束してくれることでしょう。あとはロッジの眺めの良いお風呂と生ビール、ですかね♪
連絡ルート
小三郎小屋跡〜高天ヶ原
 高天ヶ原にマイカーを置いて周遊ルートを取るために都合の良いコースがあります。
 高天ヶ原リフトを登りに利用してアライタ沢へ下る場合、上条セギ・小三郎小屋跡からアライタ沢登山口に下らずそのまま上条セギ沿いの水平道を一の瀬方面にしばらく歩きます。そろそろウンザリしてきた頃に一の瀬ファミリーゲレンデに飛び出します。ゲレンデを横切り一の瀬旅館街を通り、案内所を右に見ながらそのまま直進すると「高天ヶ原寮前」バス停のあるT字路に出ます。そこで車道か木道を左に進めば高天ヶ原に戻ることが出来ます。

 (右の写真・小三郎小屋跡の標柱を右に下ればアライタ沢登山口、直進すれば一の瀬方面です)

アプローチ

マイカーで直接登山口へ
 志賀高原・蓮池 → 一の瀬 ・奥志賀方面へ →  東館山ゴンドラ利用の場合は発哺温泉方面へ
                                  高天ヶ原リフト利用の場合は直進、高天ヶ原へ
                                  アライタ沢登山口へは一の瀬寮前から右手・旧道奥志賀林道へ

公共交通機関の方
 石の湯ロッジのクルマにて登山口・下山口まで送迎いたします。(混雑時には送迎できかねない場合がございますのであらかじめご連絡下さい)

その他インフォメーション

         おトイレ

 大沼池入口、一の瀬案内所など(写真)。
 また、各ゴンドラ・リフト乗場にもあります。
 アライタ沢登山口にはありませんのでご注意!
大沼池入口トイレ、公衆電話 一の瀬案内所
トイレ、公衆電話、自販機、ポスト
         駐車場

 アライタ沢登山口、東館山ゴンドラ・高天ヶ原リフト乗り場にそれぞれ駐車スペースがあります。
・アライタ沢登山口
 約15台分のスペース
・東館山ゴンドラ・高天ヶ原リフト
 各乗り場付近に駐車場有
アライタ沢登山口の駐車スペース

       ゴンドラ・リフト


  オフシーズンは点検整備のため運休となる場合もあります。運行時間も変動します。ご利用の場合は事前にお問い合わせください。

 
 東館山ゴンドラリフト 0269-34-2231
   所要時間7分 
  


 高天ヶ原ペアリフト 0269-34-2301
   所要時間12分
 
高天ヶ原ペアリフト
        周辺の見所 

 寺子屋山コースの基点となる東館山高山植物園は500種もの植物が季節を変えて花を咲かせます。特に7月のニッコウキスゲの群落は見事。
 また一の瀬のシナノキの巨木も圧巻です。コブのついた幹周りは貫禄充分。
一の瀬ダイヤモンドゲレンデから片道約30分です。
東館山高山植物園 一の瀬のシナノキ

         注意書き


 岩菅山は夏の林間学校にも利用される登りやすい山ですが、上信越の雪深い山域の2300メートル峰、10月に入ればいつ雪が降ってもおかしくない気象条件です。もちろん厳冬期は過酷です。また5月いっぱいは残雪もありますので、十分な装備でお出かけください。
4月中旬の岩菅山(赤石山方面より) 10月初旬・紅葉の岩菅山
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石の湯ロッジ
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